全国コンクールまであと10日あまりとなりました。
今年の全国コンクールについて期待したいことを、課題曲の演奏を中心に書いてみたいと思います。
![Nコンまであと10日]()
小学校の部の課題の一つだと思うのがこの点。
審査員の講評でも指摘されるようになりましたが、なぜ指摘されないのか不思議に思っていました。
とはいえ「自然」とは難しいものですし、そこまでに至るご指導が大変なことも、私も小学生の頃全国大会に出ていた学校で毎日のように合唱していたからわかります。
失礼なのかもしれませんが、正直に。
一番気になるのは
統一された表情や口型。
昭和の審査員の先生方は名指ししてまでもやめるべきだと指摘していたのに、最近は声を統一するのだから当然、という流れからなのでしょうが、それが音楽や発声にも影響を与えている気がします。
音楽がシステマティックに見えてしまうのは小学校の部では特に避けて欲しいと願うのは私だけでしょうか。
Nコンを再び見るようになったこの10数年、未だに気になるところです。
また去年の座談会で指摘されていた
「表現の効果として地声を使った学校を評価されたり、“もっとはっちゃけた方がいい”というアドバイス」は、今年の課題曲で良いアクセントになりそうな気がします。
地区やブロックのニュース音源を聴く限り、
やはり
重さを感じるものが多い気がします。
ステップで例えるならば、つま先で軽やかにステップするイメージなのに、かかとまで踏んでる印象の演奏というか。
極端に文字で表すと、
「縦っむすっびにっ」くらい軽快でも良いと思うのに
「縦ぇむすぅびにぃ」と1語1語をハッキリ発語するためなのか、母音が深すぎるんでしょうか。
軽快さを実現するためには、指揮者の先生や伴奏もかなり重要で、過去の先生の中にはポケットにウォークマンを忍ばせて、ポップスのリズムを習得しようとした先生もいたとか。
過去の審査員の先生の中には軽快な課題曲で、
「先生が足を引っ張っていた」と指摘した方も。
また曲全体のイメージとして私は、文化部の女子が教室の窓から、サッカー部の不器用な男子を見ているイメージですが、それくらい
爽やかさを感じる演奏が聴けたら嬉しいです。
今年の一番の目玉は高等学校の部なんじゃないか、と思うくらい、高校生たちが輝いてますね。
高校生たちの想像以上の
Rapパートの創意工夫に脱帽です。
新しいコンクールの方向性の一つを示せたと思います。
昭和49年の
「ともしびを高くかかげて」も当時はかなりのチャレンジだったようですが、それに匹敵する
転換点になったかも。
このRapパート、華やかさに目が行きがちですが、
その学校の普段の音楽活動が見えてくるような気がします。
日頃からミュージカル等もやっていますという学校はさすが
音楽的幅の広さを感じるノリや演出を感じますし、合唱は素晴らしいのにRapパートが乗り切れてないのを見ると、実はこの学校は
音楽的な引き出しは少ないんだな、とも。
にしてもNコン公式ツイッターで紹介されていた全国のブロックコンクールのRapコレクション、私が想定していた以上のRapばかり。
東海北陸の高校がよりRapな声とメロディにしてしたのが一番の驚き。
その手があったか!という感じです。
東北の高校は
絵も使ってましたね。
これもその手があったか!と謎の敗北感😁
関東甲信越ブロック
九州・沖縄ブロック
四国ブロック
北海道ブロック
中国ブロック
近畿ブロック
本当に
「自由」を自由に楽しんでますね。
全国コンクールも楽しみです。
そして近畿ブロックを生で聴いて気になったのが終盤。
畳み掛けるような終わり方ではなく、朗々と歌い上げて欲しいです。
この終盤の部分、
感動を呼び起こす部分だと思いますし、最近は端正な演奏の学校に有利な課題曲が続いてましたが、
熱量がウリの学校は、今年はここが攻めどころだと思います。
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