Nコン2024課題曲初演番組が放送されました
Nコン90回の記念大会が終わり、100周年に向けた10年がスタートしました。
課題曲を担当するのは、Nコンだからこそ実現した今話題の人たちばかり。
小学校の部「かわっただけだよ ヘンじゃない」作詞:宮藤官九郎
小学校の部は作詞に宮藤官九郎さん。最近もドラマ「不適切にもほどがある」で話題になりました。
詞の発表時点では「びっくりしゃっくり」(昭和55年)の歌詞と方向性が似てるので、もっと弾けた感じのメロディーがつくのかと思ったら、意外にもおとなしめでした。
これは初演が余計な色づけをしてないからそう感じるのかもしれないので、出場校には工夫の余地が大きく残されているように思いました。
▲「びっくりしゃっくり」(八名川小学校)
今年の課題曲でも、“声作り”でこの雰囲気を出してもいいのかも。
高等学校の部「明日のノート」作詞:俵万智
高等学校の部は昨年の朝ドラでも話題になった俵万智さん。
私がNコンを初めてしっかり意識して見たのが俵万智さんの「朝のバス」(平成2年)でした。
松下さんがXでも予告していましたが、想像していなかったメロディーがつきましたね。
最近の課題曲の流れからはやや異色ですが、高校時代の心の不安定さと揺れ動きの中で、希望を見つけ出そうとする姿がメロディーで表現されているように思えました。
詞は本当にさすが俵さんですね。短歌が2つ組み込まれているというのも今までにない試みじゃないでしょうか。
先日お亡くなりになったKANさんの「愛は勝つ」も登場する俵さんの高校時代の実話が詰まった課題曲です。
▲「朝のバス」(旭中学校)
指揮者の御子貝保子先生が、先日お亡くなりになられたそうです。御冥福をお祈りします。
中学校の部「僕らはいきものだから」作詞・作曲:長屋晴子(緑黄色社会)
中学校の部は緑黄色社会。ポップスに疎くなった私でもよく耳にする話題のバンド。
ポップな感じにするか迷ったという長屋さんがたどり着いたのがこの曲。
中学時代は思春期なので、心も体も大きく変わっていく時期。「いきものだから」という思いを一番実感し、共感するのが中学生じゃないでしょうか。
ラストの「美しいのです」「愛おしいのです」が全身的共感の頂点になるように歌を運んでいけたら聞き手はグッと来るかも。
参加規定がほぼコロナ前に戻る
そして今年は参加規定が一部変更になっています。
まず何よりも嬉しいのがコロナ前の人数に参加規定が戻ったこと。
小中学校が35人、高校が40人です。
昨今、コロナ禍で合唱部の人数が激減していて少人数の合唱部には厳しい変更かもしれませんが、オンステできる人数が増えることは喜ばしいことだと思います。
コロナ禍の象徴となった「マスク」に関する文言や注意書きも一切消えています。
あと、全国コンクールのみではありますが、遠方からの出場校に対する交通費の負担額の見直しがあるようです。負担軽減となるのか負担増になるのかわかりませんが、おそらく物価高騰による交通費の増加に伴うものだと思います。
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