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合唱曲「三味線師匠のひとりごと」の原曲「津軽の糸」の演奏を味わう

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昨年、小学校の部で全国銀賞だった
神戸市立住吉小学校が演奏した
「三味線師匠のひとりごと」の原曲である
「津軽の糸」の音源があったので紹介します。




【音源情報】
「津軽の糸 ~津軽三味線 高橋竹山を歌う~」
作詞:北彰介、作曲:小倉尚継
演奏:ブルービーバーズ
青森県音楽資料保存協会様の音源です。


この「津軽の糸」ですが、
盲目の津軽三味線奏者・高橋竹山さんが
子どもから青年になり、演奏家としての
気構えを確立していく過程を歌った歌です。

この音源の演奏者の中には
トップテナーに作曲の小倉尚継さん、
津軽三味線の演奏に高橋竹山さんがおられます。


どのようなことが歌われているのか、
語りと歌詞の中から少し要約してみます。


■三味線との出会い
盲目でいじめられた幼少時代を過ごします。
ある日、自分と同じ盲目の門付の演奏を聴き、
その三味線の音に惹かれ、
三味線を習いたいと考えるようになります。
(※門付:人家の門前に立ち、
報酬の金品を受け取る形式の芸能)

■15で三味線の修行に
15歳で三味線の師匠のもとに弟子入り、
冬の板間で毎日5時間の稽古、
青森の寒さを考えると、
大変厳しいものだったと思います。
修行は厳しいものでしたが、
生計を立てていかなければならないので、
冬の早朝でも寒稽古にも出ます。

■18で門付に出る
18歳になると門付に出はじめます。
演奏を褒められることもあれば、
下北の門付の旅は厳寒の中で、
厳しいものだったそうです。

■北海道で得た心構え
北海道のトンネル掘りや石炭掘りの
慰問に出かけたとき、
自分の三味線稽古よりも苦しい、
地獄のような厳しい状況を
目の当たりにします。
→三味線をきれいに弾くだけでなく、
気持ちを全部ぶつけて弾くことを心に決め、
「三味線は死ぬまで修行だ」と悟ります。



原曲ですがとても深いですね。
思わず何度も聴いてしまいました。
青森弁の語りが新鮮で、
三味線の音色の美しいこと。
ぜひ味わっていただきたいです。


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