小学校の部の向かう先
小学校の部を見ました。
コンクールの途中でトラブルがありヒヤッとした場面がありましたね。どうか中学校の部は無事進行できますように。
また、今年はマスク着用の統一ルールがなくなりましたが、とりわけ小学校の部はマスクなしで歌う姿には胸を打つものがありました。
早速ですが、今年の小学校の部で気になったことをいくつか書き記しておきたいと思います。
※ ご不快に思う方もおられるかもしれないので、こういう考え方の人もいるんだな、と1つの考え方として捉えていただきたいです。
- 昨年の全日本合唱コンクールでも思ったのですが、必要以上に力んで歌っている学校がいくつか見られました(声量を出すため❓)。そのせいで響きも音楽も硬く、流れない感じがしました。
- 表情や口型を統一しているように見受けられる学校があったのには驚きました。そのあたりは子どもたちに任せてはどうでしょうか❓
- 音域にやや無理のある選曲がいくつかあったように思います。高音部で母音が浅くなって聞き取りづらくなり、もう少し余裕を持って歌える曲なら、子どもたちの表現に余白が生まれてのびのび歌えるのでは❓
もちろん、毎日の大変な努力と挑戦的な選曲があってこそ全国出場を掴むことができたのだと思います。
どの学校も実力があり、差があまりなくなってきたからこそ、「どこかで差をつけねば」という前向きな想いからだとは思いますが、その努力と挑戦の行き先がやや先生寄りに感じる点がいくつかあったというのが正直な感想です。
しかし、コロナ禍での部員減少や部活動の地域移行の開始等で厳しい中、日々の練習や努力には頭が下がる思いしかありません。これからも小学生たちが歌い続けられるよう、ご指導をお願いします。
課題曲について1点だけ触れます。
「ドラドラマドラ!トラマジラ!」の魔法のおまじないの部分は、初演を聴いてから今年の課題曲でカギになる部分だと思っていて、楽譜の縛りが緩い部分なので差をつけるにはもってこいで、一人ひとり違うくらい自由にやる学校が出てくるかと思いましたが、意外にもしっかり・ずっしり固めたの学校が多かったですね。
個人的にこのおまじないは軽くそっとつぶやくイメージだったので(誰にも知られたくない秘密のおまじないみたいな)、それに近い表現の学校が好みでした。
野沢小と東山小の振付付きは私の想定を超えてました。良かったですね。
進行面についても触れます。
ニッチェのお二人は期待以上の活躍でした。久しぶりの登場でしたが、パワーアップしてました。
子どもたちへのインタビューでこんなに笑ったことはないです。
テレビとコンクールのダブルで緊張している子どもたちの胸に飛び込んで、素直な言葉と表情を引き出すのはそんなに簡単なことじゃないのは毎年のコンクールを見てわかるので、お二人の力量には脱帽です。
第90回 NHK全国学校音楽コンクール 中学校の部
ヒゲダンの登場が期待されていましたが、残念ながら登場はならず。
今年は劇団ひとりさんも、廣嶋玲子さんも、ヒゲダンも、中学編曲の横山潤子さんも登場してないのはちょっと寂しいですね。
ヒゲダンが登場しないので、過去の人気課題曲「YELL」の制作者であるいきものがかりが登場。
スペシャル合唱団とともに「YELL」をスペシャルライブで披露するようです。
そして、今年の課題曲である「Chessboard」も、Nコン・スペシャルミュージックビデオとともに今年のNコンを振り返るそうです。
放送時間
10月9日(月) Eテレ 午後1:05~4:25
演奏順・自由曲
(1) 安田学園安田女子中学校 中国ブロック(広島)
女声合唱とピアノのための「たましいのスケジュール」から
「影絵」
作詩:覚和歌子
作曲:横山潤子
(2) 室蘭市立本室蘭中学校/北海道登別明日中等教育学校 北海道ブロック(室蘭地区)
女声合唱とピアノのための「不可思議のポルトレ―与謝野晶子の四つの詩―」から
「歌はどうして作る」
作詩:与謝野晶子
作曲:信長貴富
(3) 郡山市立郡山第一中学校 東北ブロック(福島)
混声合唱組曲「水のいのち」から
「雨」
作詩:高野喜久雄
作曲:髙田三郎
(4) 国府台女子学院中学部 関東甲信越ブロック(千葉)
女声合唱とピアノのための組曲「空をかついで」から
「空をかついで」
作詩:石垣りん
作曲:三宅悠太
(5) 大妻中野中学校 関東甲信越ブロック(東京)
女声合唱とピアノのための「星の迷い子たち」から
「にじ」
作詩:まど・みちお
作曲:横山潤子
(6) 福井市明道中学校 東海北陸ブロック(福井)
女声合唱とピアノのための「きんぽうげの日々」から
「聞けよ、ひばり」
作詩:W.シェイクスピア
訳詩:吉田映子
作曲:横山潤子
(7) 熊本市立出水中学校 九州・沖縄ブロック(熊本)
「贈り物」
作詩:高階 杞一
作曲:横山 潤子
(8) 頌栄女子学院中学校 関東甲信越ブロック(東京)
女声合唱組曲「地球に寄り添って」から
「地球に寄り添って~センス オブ ワンダー ~」
作詞:片岡輝
作曲:鈴木憲夫
(9) 愛媛大学教育学部附属中学校 四国ブロック(愛媛)女声合唱とピアノのための「きんぽうげの日々」から
「聞けよ、ひばり」
作詩:W.シェイクスピア
訳詩:吉田映子
作曲:横山潤子
(10) 郡山市立郡山第七中学校 東北ブロック(福島)
女声合唱とピアノのための組曲「定点観測」から
「定点観測」
作詩:三角 みづ紀
作曲:宮本 正太郎
(11) 武庫川女子大学附属中学校 近畿ブロック(兵庫)
「いまの「いま」」
作詞:工藤 直子
作曲:三宅 悠太
見どころ
課題曲は、幅広い世代から支持を受ける4人組バンド、Official髭男dismが制作した「Chessboard」。そして、ゲスト司会はNコン90!応援アンバサダーの上白石萌歌さん、リポーターのお笑いコンビ・ティモンディが、中学生を全力で応援します!
番組後半のスペシャル・ステージでは、90回記念企画の「みんなのイチオシ!課題曲」の集大成として、これまで10代に人気のアーティストが制作した課題曲の名曲を紹介します。
スペシャルゲストは、第76回(2009年度)中学校の課題曲「YELL」を制作したいきものがかり!
全国コンクール出場校の代表生徒によるスペシャル合唱団とコラボしたNコン90!スペシャルライブ演奏を披露します。さらに、今年の課題曲「Chessboard」を歌うOfficial髭男dismのNコン・スペシャルミュージックビデオとともに、ことしのNコンを振り返るなど、全国コンクール最終日にふさわしい豪華なステージをお届けします。
ゲスト司会
上白石萌歌(俳優・歌手)
リポーター
ティモンディ
司会
二宮直輝アナウンサー、浅野里香アナウンサー
審査員
- 大熊崇子(作曲家)
- 千原英喜(作曲家)
- 辻秀幸(指揮者)
- 戸﨑文葉(指揮者)
- 青山貴(声楽家)
- 河合紳和(文部科学省 初等中等教育局 教育課程課教科調査官)
- 荒川徳子(全日本音楽教育研究会中学校部会長)
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