今年の課題曲の歌詞が発表されていますが、
個人的な感想を書いてみます。
小学校の部
「ゆうき」(同声二部)(作詞:中川李枝子、作曲:村松崇継)
小学校の部はまず語感が楽しめる詩です。
歌う前にぜひ読み込んで欲しい詩です。
語調もとても良く親しみやすいと思います。
フレーズの選び方や並びも
とても練られています。
例えば3連を見てみると、
じぶんの
→あしで→たつ→あるく
→ことばで→はなし→うたう
子どもの成長の様子がうかがえます。
最後の連はメロディも楽しみな部分。
「こころは」→「かんがえる」で、
どんな風に心が考えるのか?
そらいっぱいに ひろがって(心)
うみより ふかく(考える)
空の広がり、海の深さのように
勇気を持つことで手に入れた自由さが
子供を力強く大きく育てるのだ、
と教えてくれているようです。
中学校の部
「桜の季節」(混声三部・女声三部)(作詞:ATSUSHI、作曲:ATSUSHI/マシコタツロウ、編曲:加藤昌則)
中学校の部はズバリ直球な歌詞なので、
詩読みの苦労はなさそうです。
中学生にとっての共感は大きいと思います。
旅立ちを歌った詩です。
卒業間際の主人公の気持ちを歌っているので、
これから卒業式で歌われるかもしれませんね。
高等学校の部
「共演者」(混声四部・女声三部・男声四部)(作詞:小林香、作曲:横山潤子)
高等学校の部は舞台演出家ならではの詩です。
どんな曲がつくのか楽しみでなりません。
久々に解釈からいい意味で悩まされそうです。
小林香さんもそこに期待されているようです。
高校生たちの歌詞の解釈がめちゃくちゃ楽しみ。
若い皆さんがどう感じて、
それをどう表現しようとして、
どんな声にして
どんな顔で、目で、歌うのか。
このコンクールの作詞家に選んで頂いて、
すでにかなり楽しんでいます。
(小林香 オフィシャルブログ「Caori Covayashi」より抜粋)
謎のないはずの教科書に書かれた解答、
窓の外の空(自分を映す青く果てのない鏡)を見つめる
「あなた」から回ってきた手紙には
「?(疑問符)」が一つ…
最終連では「あなた」の手紙は
「!(感嘆符)」に変わっています。
その手紙には追伸も添えられています。
「共演者」はどんな存在なのでしょうか?
正解の解釈はない、という心づもりで
各校が特色を出せるのではないかと期待してます。
途中で「Yes」が多言語で登場しています。
Oui(ウイ:フランス語)
Si(スィ:イタリア語など)
Tak(タク:ポーランド語など)
Ja(ヤー:ドイツ語など)
Sim(シン:ポルトガル語)
Shi(シィ:中国語)
Da(ダー:ロシア語など)
※誤りがあるかもしれないので、
楽譜や初演の解説で確認してください。
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第81回(平成26年度)NHK全国学校音楽コンクール課題曲 小学校同声二部合唱 ゆうき
第81回(平成26年度)NHK全国学校音楽コンクール課題曲 中学校混声三部合唱 桜の季節
第81回(平成26年度)NHK全国学校音楽コンクール課題曲 中学校女声三部合唱 桜の季節
第81回(平成26年度)NHK全国学校音楽コンクール課題曲 高等学校混声四部合唱 共演者
第81回(平成26年度)NHK全国学校音楽コンクール課題曲 高等学校女声三部合唱 共演者
第81回(平成26年度)NHK全国学校音楽コンクール課題曲 高等学校男声四部合唱 共演者



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